学ぶことが人生

勉強が大好き。40過ぎても勉強。語学、読書、仕事等を通した勉強の記録。

ほめるなしかるな

アドラー心理学が大人気だが(もう人気終わった?)、そこに子育て論がある。「ほめてはいけない」「叱ってはいけない」というものである。

アドラー心理学の基本が、他人の課題と自分の課題を分けるということなので、子供の課題は子供のもの、だから賞賛も叱咤もいらない。ただ受け入れるだけでよいということだ。

私は子供に対し賞賛も叱咤もよくするが(感情に任せて……)、たしかにどちらも本来不要のような気がしている。

育児書にはよく、子供には「すごいね」「えらいね」という言葉をかけてやるべきだと書かれているが、「すごいね」「えらいね」ってなんかうそくさく、しらじらしくて言い慣れない。なんだかえらそうじゃない? 心から「すごい」と思えることならつい言葉が出てしまうのでよいのだが(子供の能力は本当にすごいので、心から「すごい」ことはしばしばある)、別に大してすごくないこと、ひらがなが書けたとか、でんぐり返りができたとか、に対して「すごい」と言うのは違和感がある。でも子供が「すごいでしょ?」と言ってくるので、結局「すごい」と言わされるのだが……

叱咤に関しても、私が何らかの原因でイライラしているときに怒ってしまうことが多いので、私が自分の感情をコントロールできていれば叱咤などあまり起きないのだと思う。間違ったこと、正すべきことについては落ち着いて訂正したり、諭せばよい。

子育てにおいて一番大切なことは子の自立である。子供が自分で自分の課題を解決できるように導いてやることが最も大切。賞賛・叱咤は自立を阻害する。賞賛ばかりしていると、子供は何でも賞賛目的でするようになってしまう。叱咤が多いと、叱咤がこわいからやめる、叱咤されないところでは従わないようになる。初めはそれでもよいのかもしれないが、いずれは自分で、善悪や正否を判断できるようにならなければならない。親が子どもを矯正するのではなく、自分で正しい方向へ進むように促す。

自分にそう言い聞かせて、今日もほめないように、しからないように努めよう。