学ぶことが人生

勉強が大好き。40過ぎても勉強。語学、読書、仕事等を通した勉強の記録。

一番じゃなきゃ駄目なんですか(2)

周囲の大人でよく目にするのが、「頑張ってもなかなか結果が出ない」
「私はダメだ」
「◯◯さんはできるのに何故私はできないんだろう」
といった、自分より優秀な人と自分を比較して卑下する人だ。

親は自分の子どもにこう言わないだろうか。
「◯◯ちゃん(くん)はあんなに成績がいいのに、あなたはなんでできないの」
「◯ちゃん(くん)みたいに頑張りなさい」

偉そうに言う私自身も、すぐ自分を周りの人と比べて、自分が劣っている部分を探してしまう。
そして自信喪失する。
自分の子どもにはあまり言わないように気をつけていたが、子どもの友達や級友を褒めたたえることはしばしばしてしまう。暗に「あなたももっと努力できるでしょう」と言っているも同然だ。

でも子育て歴を重ねるに従い、「これはよくない子育てだ」と気付いた。
人に勉強を教える仕事を長くやっていることもあり、少し教えて出来や理解度、性格を見れば、合格できるかどうかは大体わかる。はっきり言って、
結果は初めから決まっている
のである。実もふたもない言い方ではあるが。(次に続く)

一番じゃなきゃ駄目なんですか

随分懐かしく響く。文科省の予算仕分けにおけるこの発言で蓮舫議員は、特にノーベル賞受賞者等日本を代表する研究者・学者らから痛烈な批判を浴び、当時マスコミで話題になった。

その影響も少しはあるのか、「頑張って一番になりたい」「一番になるために努力する」「二番では意味がない」という「イデオロギー」をよく聞くようになった。

どんなことでもよいが、その分野での頂点を目指して一生懸命努力するのが美徳である。その姿は神々しく、賞賛すべきものだ。

今、蓮舫さんの「一番じゃなきゃ駄目なんですか」という言葉が発せられた経緯を顧みると、予算削減のため予算の配分を検討するための会議であり、彼女が本当に「二番でもいい」と思っていたというよりも、スーパーコンピューターへの予算が本当にその額必要なのか、理由説明を求めるための発言であったのだろう。

蓮舫さんに「どうしても一番になりたい」という思いがないはずがない。私なんかよりずっと、その辺にいる人々の誰よりもはるかに「一等賞」への執着があるに違いない。でなければ議員になどならないし、あの美貌は保てないし、ああいった口調では話すまい。

少し表現力が足りなかったばかりに、批判を浴びることになり、少し気の毒な気もする。

さて、私も以前は「そうなんだろうなあ。東大に入った人、スポーツ選手はみんな『絶対一番』という目標への執着心が人一倍強いのだろうなあ。私はその強固な思いがないからずっと中途半端なんだなあ」と考えていた。

 

が、子育て歴10年を超えた今、違う感覚を抱き始めている。

「一番じゃなきゃ駄目」

このイデオロギーは、子育てには少々有害だ。

「一番じゃなきゃ意味がない」と思って努力してもどうしても一番になれない子もいる。(次回に続く)

長子が女の子の夫婦は離婚確率上がる?

the Economistの記事で、一人目の子供が女の子の場合、男の子の場合と比較して夫婦が離婚する確率が上がるという。ただし女の子が思春期(13~18歳)の間に上がるだけであり、それ以外の年齢では、男の子の場合と大差がない。この時期の女の子は扱いが難しくて両親がイライラしやすくなり、父母の間で育て方や方針が一致しないことからけんかがふえると書かれている。補足として、父親に女きょうだいがいれば、女の子の扱い方について知識があるため離婚率はそれほど上がらない。

英文を引用

Several studies conducted in America since the 1980s provide strong evidence that a couple's first-born being a girl increases the likelihood of their subsequently splitting up.

1980年代から行われた複数の研究で、長子が女の子のカップルは後に別れる可能性が高まるという確かな証拠が示された。

At the time, the researchers involved speculated that this was an expression of "son preference", a phenomenon which, in its extreme form, manifests itself as the selective abortion or infanticide of female offspring.

当時研究に携わった研究者らは、これは「男子を好む傾向」の表れの一つであり、究極的には生命を選別するような堕胎や女の子の子孫を殺すといった形で現れる現象だと推測した。

 

ショッキングな内容だが、これは過去の説であり、これが以下で修正されている。

 

Work published in the Economic Journal, however, debunks that particular idea.

しかしEconomic Journal誌に発表された研究では、この考え方は誤りだとされている。

 

どう誤りなのかといえば、離婚率が上がるのは、女の子が特定の年齢のときだけだというのである。

男の子の育て方もいろいろ難しいところはあるだろうに、この結果は意外である。でもよく考えてみれば私が子供を育てていても男の子のほうが楽だと感じる。女の子は面倒くさい。悩むことが多い。それは私自身がおおざっぱで男っぽい性格だからではないかと思っていたが、実は私だけではなくどの親にも当てはまることだったのだろうか。

私はまさにこれにあてはまる家庭に育った。離婚危機があった。結局離婚せずに終わったのだが。両親が何で争っていたのか正確にはわからないが、子供の育て方は一因だったのだろう。私の子供も長子が女の子なので、まだ思春期は迎えていないが思春期になると注意しなければならない。

女の子を長子に持つ皆さんはご注意を!

「麒麟がくる」亀山城

NHK大河ドラマの「麒麟がくる」が終了した。私は見ていないのだが、辛坊治郎さんのラジオで、「亀山城は多くの人が三重県亀山市だと思っていますが、実は京都の亀岡市なんです」と言っていた。えー、みんな、亀岡だって知らないの?

たしかに亀岡市亀山市よりマイナーか。亀山市のほうが、宿場町として有名なのだろう。「亀山」と聞いて多くの人が連想するのは亀山市なのだろう。

でも人口は亀岡のほうが随分多い。大都市京都の隣市だし。亀岡市は昔「亀山」といったのだが(だから亀山城がある)、三重県亀山と混同しないように「亀岡」に改称したらしい。

亀山城は現在大本教の敷地になっているため、私は入ったことがない。「麒麟がくる」で観光客もいただろうが、どうしたのだろうか? 

荘子に学ぶ「束縛されない生き方」

中国の思想家・荘子の文章に「尾を塗中に曳く」というものがあります。楚の国の王が、荘子が優秀だというのを聞いて、荘子を政治に登用したいと使者を送ってきた。それを荘子は断るのだが、その理由が「(自分を亀にたとえて)死んで廟堂にうやうやしく安置されるよりも、生きて泥の中に尾を引きたいから」というもの。どれだけ尊ばれ、大切にされたとしても、政界では自由がなく死ぬも同然だと考えていたのか。賤しい立場でも自分の意志で生きたいということらしい。

荘子には「混沌」という文章もあって、たとえ話なのだが3人の登場人物のうち、1人「混沌」だけ目や口といった穴がない。あとの2人には穴があるので、純粋な親切心から、「混沌」にも目や口などの穴を空けてしまった。「混沌」は7日たって死んでしまった。自然の摂理に逆らったため死ぬことになった。自分の生き方・在り方を貫きたいという点では、2つの文章は共通しているように思う。

私もどちらかといえば「尾を塗中に曳く」派である。年収1000万の大企業に勤め、賛同できない上司に振り回されながら働くか、年収500万でフリーランスかであれば後者。金と名誉にあまり執着がない。もちろん多く稼ぎたいという欲はあるが、ある程度の暮らしさえできたら、人より多く稼ごうという意志はあまり強くない。昔から「自由」が大事だった。大企業は束縛が多い気がする。

世の中のルールって私にとっては納得できないことが多い。マスメディアはくだらなすぎる。何でも前にならえ式に皆と同じことをするのが理解できない。同調圧力が嫌だ。こういういろいろなことが「嫌」な人間は組織には向かない。皆さんは名誉派ですか。自由派ですか。

glossってどういう意味?

邦訳『銃・病原菌・鉄』である“Guns, Germs, and Steel” Jared Diamondを読みます。長文の中で表現を覚えましょう。

                 

Naturally, I shall gloss over details and mention only what seem to me the trends most relevant to this book.

(当然、細部は省略し、この本に最も関連が強いと思われる動向であることだけに言及するつもりである)

gloss over を隠す うわべを飾る 取り繕う

これ、英検1級の熟語問題で出そう。

 

However, as we shall see, for virtually any X, every year brings forth new discoveries and claims of a purported still earlier X, along with refutations of some or all of previous years’ claims of earlier X.

bring forth を提出する を生む

purported といううわさである と言われる

refutation 反論

X=人類最古の何か(化石・遺跡・遺物など)

(しかしながら、この先わかるように、事実上いかなるXについても、毎年もっと古いと思われるXについて新発見や新説が出され、前年までのもっと古いX説の一部または全部がくつがえされる)

refutationは、あまり見ない単語です。

ハンコ崇拝教

連日ひろゆき氏になってしまうが、今日めちゃくちゃ笑ってしまったので紹介したい。これ、皆さんぜひ見てみてほしい。再生回数めちゃくちゃ多いようですが。

youtu.be

 

城内氏の支離滅裂さが可笑しすぎて、漫才見ているようで大爆笑物。なぜここまでハンコにすがりつく? どんな利権がからんでいるんだか。日本の議員だめだな~と思ってしまうよね。古い=すばらしい=守るべき=なくすのは悪 っていう短絡思考どうにかならんものか。ハンコのメリット・デメリットを現実的に考えて、ではどちらにすべきか、っていう建設的な議論になぜならない。初めから「ハンコありき」で話をするから、この議員のように全く話がかみあわない。