学ぶことが人生

勉強が大好き。40過ぎても勉強。語学、読書、仕事等を通した勉強の記録。

一番じゃなきゃ駄目なんですか

随分懐かしく響く。文科省の予算仕分けにおけるこの発言で蓮舫議員は、特にノーベル賞受賞者等日本を代表する研究者・学者らから痛烈な批判を浴び、当時マスコミで話題になった。

その影響も少しはあるのか、「頑張って一番になりたい」「一番になるために努力する」「二番では意味がない」という「イデオロギー」をよく聞くようになった。

どんなことでもよいが、その分野での頂点を目指して一生懸命努力するのが美徳である。その姿は神々しく、賞賛すべきものだ。

今、蓮舫さんの「一番じゃなきゃ駄目なんですか」という言葉が発せられた経緯を顧みると、予算削減のため予算の配分を検討するための会議であり、彼女が本当に「二番でもいい」と思っていたというよりも、スーパーコンピューターへの予算が本当にその額必要なのか、理由説明を求めるための発言であったのだろう。

蓮舫さんに「どうしても一番になりたい」という思いがないはずがない。私なんかよりずっと、その辺にいる人々の誰よりもはるかに「一等賞」への執着があるに違いない。でなければ議員になどならないし、あの美貌は保てないし、ああいった口調では話すまい。

少し表現力が足りなかったばかりに、批判を浴びることになり、少し気の毒な気もする。

さて、私も以前は「そうなんだろうなあ。東大に入った人、スポーツ選手はみんな『絶対一番』という目標への執着心が人一倍強いのだろうなあ。私はその強固な思いがないからずっと中途半端なんだなあ」と考えていた。

 

が、子育て歴10年を超えた今、違う感覚を抱き始めている。

「一番じゃなきゃ駄目」

このイデオロギーは、子育てには少々有害だ。

「一番じゃなきゃ意味がない」と思って努力してもどうしても一番になれない子もいる。(次回に続く)