学ぶことが人生

勉強が大好き。40過ぎても勉強。語学、読書、仕事等を通した勉強の記録。

『風神秘抄』荻原規子

大好きな荻原さんの作品、ずっと本棚に眠っていた本をやっと読んだ。荻原さんは神話のイメージがあったので、平安末期の武士が出てくるのは新鮮だった。

でもやっぱりおもしろい! 荻原さんの作品はなぜこんなにおもしろいのだろう。大好きだ。不思議なタイトルは後白河法皇の『梁塵秘抄』からとっているという。悪源太義平って名前は知っていたけれど、くわしく知識がなくて、グーグルで調べた。源義朝の息子で、頼朝の兄だって。平家物語をきちんと読んでいないから知らなった。

最後の熊野のシーンは圧巻だ。扉を開くというイメージがすっと頭に入ってきた。

また空色勾玉から読み返したくなった。本全部処分しちゃったんだよなー。捨てるんじゃなかった。

『言語学の教室』西村義樹 野矢茂樹

認知言語学おもしろい。言語学の基礎が少しあり、認知言語学についてもっとくわしく知りたい人におすすめの本である。参照点理論、フレームと焦点の話がおもしろかった。二氏も指摘しているが、このテーマは日本語の「は」と「が」の違いにも似ている。一般的には「は」で主題提示、「が」が主体・主語といわれるが、「は」でフレーム提示、「が」で焦点指定ともいえる。

ある語が何かを「指示」していると言う場合、その「指示」は何か固定した概念を指しているというより、広いフレームの中から何かを「際立たせる」という意味だというのはしっくりきた。野矢氏がいう「地名は地図で描かれるような国境・県境で区切られた空間的領域を指すのではなく、百科事典的知識・フレームを意味している」というのには同意する。「長野」といわれたら独特のイメージがつきまとう。

 

大学共通テスト(英語)

センター試験は2021年度より新たに共通テストと名前を変えることになった。

英語の問題を解いてみたが、完全にTOEICのまねのように思う。予備校の分析では難易度は昨年のセンター試験と同レベルとあったが、私が解いてみると難しく感じた。リーディング、リスニングともに3問くらい間違えた。特にリスニングは、聞きながら解かなければならず、漠然と聞き流すだけでは解けない。音声が聞きとれれば得点できるものではなく、問題の図を見ながら、答えに該当する部分を探しながら聞くという戦略的な聞き方が求められる。

これ100点とれるのすごいわ。factとopinionを区別する問題が特に手こずった。

この改正は、よい改革なのだろうか? 日本の英語教育がどこへ向かおうとしているのか本当によくわからない。このレベルのリスニング問題を解けるようにするために、中学、高校でどれほどリスニングをやらせるのだろう。今の英語教師にそんなリスニング力があると思えないし、教材はどうするのだろう。中学校は英語で英語の授業をするというのはいいとして、英語でどのような授業をするのだろう。四技能重視といっているし、しゃべらせたり書かせたりするのかな。しっかりリスニングをやらせるのなら、機材などハード面に費用がかかりそうな気がする。でもそもそも教える人がいないのに授業だけ変えても無理があるでしょ。外国人のALTをどこまで入れられるのか。英文科を出た英語の先生にスピーキングやリスニングの能力はない。授業の前に教師育成が先ではないかな。

 

 

しつこさが大事

News Picksの動画でホリエモンが、起業家が成功する条件として「しつこさ」を挙げていた。大体ビジネス成功に必要なことは「情熱」や「信念」などと思われがちであるが、堀江さんはあくまでも「しつこさ」だという。情熱なんて関係ない、とにかく「しつこく」営業することだと。

そういわれてみると、私には「しつこさ」がない。飽きっぽい。すぐやめてしまう。ちょっと断られたり評価が低かったりするだけであきらめ、引き下がってしまう。大きな成果が出なかったら執念強くつづけることなく中断してしまう。「さばさばしている」ことが長所のように思い、しつこく何かに執着することがない。

……だから何事もなし遂げられないのか。なんとなくわかってはいた気がするが、改めて自分の弱点がわかった。

才能、努力、経験、どれもいらない。とにかく「しつこくつづける」こと。つづけることの先に、道が開ける。失敗などない。つづけずにやめたときが失敗。

 

ホリエモンの教育論

堀江貴文『将来の夢なんか、いま叶えろ』を読みました。

彼が教育に対して言っていることには賛同します。

「ランドセルをなくせ」は本当に納得しました。

私は京都の田舎出身で、なんと小学校ではランドセルがなかった!

この市(京都市ではありません)の方針のようで、リュックサックのような軽い素材のリュック指定でした。

その自分の経験から、自分の子供(千葉県内の小学校に通っている)が重いランドセルに重い教科書を何冊も入れて毎日通っているのを見て、「こんなに重たいランドセル要る??」と思っています。ホリエモンに強く同意します!

あんなに丈夫なかばんに入れるほど貴重な物なんて入ってへんやん。リュックサックで十分やって。

堀江氏は「東大以外の大学は行く価値ない」とも言っています。

言いたいことはよくわかります。大学全入時代です。

大卒であることにそれほどの希少性がなくなってしまった。

マーケットで、「大卒」というだけでは価値が低い。

マーケットで価値を持つためには少なくとも「日本では」東大レベルである必要がある。

どんな大学であっても「大卒」であることが価値がある業界もあるのかもしれないけれど、漠然と「誰もが行くから」「就職に有利だから」というだけの理由で進学することはお勧めできない。「大卒」の肩書がほしいためだけに4年間通うのだろうか? 失礼な言い方だが、大学のランクによって受けられる教育の質も左右される。質の低い大学に4年間通うのと高卒で別のスキルを身につける道に進むのと、どちらがよいか?

なーんてことを私も考えます。教育に対するホリエモンの考え方には同意できる点が多いです。

でも、最後のほうで、「ベーシックインカム」を無条件に受け入れているのには驚きました。「ベーシックインカム」ってどうなんでしょう。知識がないのであまり意見を言えませんが。

 

 

 

第261回TOEIC受験

今日受験された方お疲れ様でした。

 私は12月の回を抽選落ちで受けられず、2019年3月以来、10か月ぶりの受験となりました。985点を3回くらいとっています。毎回readingで495取れません。

 今日は初めての会場。コロナ対策で入場者減らしているせいで、いろいろ変わったのでしょう。教室寒い…下半身冷えました。

 午後の部

女性がコンテナを運んでいるフォームです。

 今日の印象:リスニング難 リーディング易 今回リスニング満点無理かも……

 

Part1:簡単すぎ。落としたら駄目。

Part2:難しかった。

最初数問楽勝で「余裕~」と思っていたら突然スピードと文の長さが明らかに変わって、聞きとれなくなった。4問くらい聞きとれなかった。聞きとれても答えが選べない。婉曲的な答えになっているものがあったと思う。

Part3:易しめ。

でも読むスピードに明らかに差があり、正解させる問題と正解させない問題を分ける意図が感じられた。

Part4:普通。

Part3と同様に易しい問題と難しい問題の差が激しく、2問くらい自信のないものがあった。

Part5~Part7:易しめ。

15分も余った。最近のTOEICは難しくて時間が余らないと言われているけれど、こんなに余るとは。見直したい問題もほとんどなく、迷わずに答えを選べる問題ばかりだった。こんなに簡単だったかな?

 

リスニングは集中力を発揮できたほうだと思いますが、少し早く長く読まれると聞きとれなくなってしまうので、まだまだ訓練が必要ですね。

2月も受けようかな? でもコロナが心配だから少し悩みます。