学ぶことが人生

勉強が大好き。40過ぎても勉強。語学、読書、仕事等を通した勉強の記録。

ABCニュース英語のリスニング

今日はアメリカ英語のリスニングにいきます。ABCニュースの冒頭部分であまり難しい内容ではありませんが、単語のくずれにより聞き取りづらく感じた箇所がありました。単語の難易度により聞き取れないというより、くずれたりくっついたりしたために聞き取れなかった印象です。

 

youtu.be

Now for his second straight weekend as president, Joe Biden attended Catholic mass at a church in the nation’s capital.

 

Americans actually haven’t seen their president attend regular weekly worship of services since Jimmy Carter.

 

But despite being only the second Catholic in White House, Biden is not being universally embraced by some members of his faith.

 

赤字の部分が聞き取れませんでした。straight weekend, at a, theirなど、中学生レベルの簡単な単語の聞き落としが目立ちます。こういった単語は強調されずすばやく発音されるため、聞き落としやすくなります。theirなどは、学校英語でよく学ぶ「th」の発音では読まれません。at aはatとaを別々に切って発音することはまずありませんので、くっついて発音されるということを知っておきましょう。onlyもかなりくずれています。Jim Carterは、カーター大統領の名前を知らなかったせいで聞き取れなかったようです。ただ、「カーター」という名前は知っていましたが、発音がくずれていたため聞き取れませんでした。

アメリカ英語では、単語がどのようにくずれ、どのように読まれるのかをよく学んだほうがリスニングに役立ちます。くずれパターンがいくつかありますので、いろいろ聞くうちに身につけましょう。

私の単語暗記法

単語をどうやって覚えるか。語学を勉強していると必ず突き当たるこの問題。文法とリスニングをやるだけでは単語力はつかない。日本にいながらにして効率的に英語を身につけるには、やはり単語を暗記する必要が出てくる。

私は基本的に単語帳はやらない。長文読解をしながら、文章中に出てきた単語を文章、又は文の中で覚える。

単語帳をやっていたのは高校か大学くらいまでかな……。

単語帳をやっていてだんだんわかってきたのだ。単語帳で覚えても、結局1wordに1訳対応では実際に文章で出てきてもその訳が合わないと訳せない。どういうふうに使われるのかを理解するには文章内で実際に出てきたときに覚えるのが最適なのである。

 

例えば、(2巻『秘密の部屋』以外)英語で読破したハリーポッターシリーズで

There is a blanket ban on any joke items bought at the shop called Weasley’s Wizard Wheezes.(「ウィーズリー魔法小物」という店で購入したふざけたおもちゃは全部禁止されている)

という文が出てくる。(どの巻だったかな?? 『アズカバンの囚人』前後だと思います)この「a blanket ban」(一斉禁止・全面禁止)という表現知っていますか? こういう一文があるかないかだけで単語や熟語の理解度が変わる。

 

同じハリーポッターでこういうのもメモしてある。

“Detention, Saturday night, my office,” said Snape. “I do not take cheek from anyone, Potter… not even ‘Chosen One’.”(「居残りだ、土曜日、私の部屋で」スネイプは言った。「私に無礼をはたらく者は誰であろうと許さないぞ、ポッター、たとえ「選ばれし者」であってもだ」

take cheek from someone なんて表現あまり知らないでしょう。でもこのように場面がわかると覚えやすい。

 

でもこの覚え方は効率がいいといったものの、結構時間がかかる。だって長文を読まないといけないわけだから。でもじゃあ単語帳を繰り返しやって覚えたほうが早いかといえば、単語帳ってあきるし、やってもつまらないから忘れやすいし、じゃあどっちが身につきやすいか、効率がいいか、といったら、私の答えは長文の中で、でした。だからずっとこれでやっています。

 

The Economistについてもこのような単語メモが大量にあるが、また記事にします。

失われた時を求めての訳

《À la recherche du temps perdu》(失われた時を求めて)より

 

Ce bouton de la porte de ma chambre, qui différait pour moi de tous les autres boutons de porte du monde en ceci qu'il semblait ouvrir tout seul, sans que j'eusse besoin de le tourner, tant le maniement m'en était devenu inconscient,

(この私の寝室のドアノブは、私が回すまでもなくひとりでに開くように思われ、それほど私にとって取り扱いが無意識になっていたという点で、私にとっては世界の他のどんなドアノブとも違っているのだが) 

このsans queに続く部分がavoirの接続法半過去になっている。sans queの後は接続法がくる。地の文が半過去形なので、ここも接続法半過去を用いる。

接続法は英語の仮定法に近い。事実に反することを述べる(その他さまざまな用法があるが、基本的なコンセプトは「非現実」)「必要がある」ことなくということはすなわちありえないことを述べているので接続法である。

 

と説明されるとわかるのだが、自分で読んでいると接続法がなかなか理解しにくい。

共通テスト国語講評

国語を解きました!

センター試験国語は後ろから解く(漢文→古文→小説→現代文)のが基本なので、今回私は古文からやった……のだが、大失敗! 古文激ムズ! 古文と漢文で30分で終わらせるのが理想なのだが、古文一問だけで30分オーバーしました。栄花物語は難しいのです。センター試験に出すならもっと注がいります!!

漢文はそこまで難しくないかと思うのですが、読む分量が多くて時間かかりました。漢文は早くできると10分くらいでできるはずなのだが、今回は20分以上かかった……

そして現代文。評論文の内容がおもしろすぎ! 妖怪革命。読みたいと思ったけど、本は絶版? 図書館で予約しました。予約待ちです。共通テストで出題されたので興味を持って人気が出たのではないでしょうか。そんなに難しくなかったと思う。でもうっかりミスって2問間違えた。もう一つの文章を参照して読むのがやっぱり難しい。国語もTOEIC方式なの?

小説も参照する文章が出てきて分量が多い気がする。問題自体はそこまで難しくないと思われる。時間配分に注意すべき問題でした。

経済ニュースを聞き取れるか

以前の記事で聞き取りができない原因と対策を書きましたが、実際に音声を例示して説明を加えてみます。

The Economistのニュース動画です。いずれリンクが切れるかもしれませんが……

このニュースの冒頭部分を聞き取ってみます。

 

youtu.be

私も実際にディクテーションを行いました。単なる聞き流しだけでも何となくだったら意味はとれます。GameStopという企業の株価が急騰しており、それに多くの専門家や企業・行政が危機感を抱いているという内容です。share、stock、surge、peak、wall street、金額などが断片的にでも聞き取れれば大まかな流れはつかめるでしょう。(ただしここではとり上げませんが、アナウンサーの説明の後に登場する2人の専門家の話が非常に早口で、ほとんど意味がわかりません)

しかし、1語1語ディクテーションするとなると、正確には聞き取れません。私は冒頭30秒を多分10~20回聞きました。が、わからない箇所が10か所ほどありました。たぶん5回聞いてもわからない箇所はそれ以上聞いてもわからないと思います。TOEIC990でもこのレベルです。

以下の赤字が聞き取れなかった部分です。

The struggling video game retailer's shares were worth a few dollars in 2020.

The frenzy was seemingly caused by a reddit forum called WallStreetBets.

It has millions of memebers who hoovered up shares in GameStop in what has been touted as a battle between Wall Street and vigilante day traders 

イギリス英語は、アメリカ英語ほど崩れたりくっついたりしません。特にこのアナウンサーは一語一語はっきり区切って発音しています。が、私はアメリカ英語のほうが聞き慣れているため、イギリス英語の聞き取りは苦手です。

1、worthは金額をいうときによく出ますが、聞きとれないことが多いです。thがほとんど聞こえないことと、自分が書くときに使えないことが原因だと思われます。

2、seeminglyは一応意味は知っていますが、あまり出ないので言われても即座にわからないのだと思います。

3、a reddit forum 何のことやらさっぱり。この単語を知らないので聞き取れるわけありません。alreadyに聞こえましたが、意味が通らないので違うと思いました。興味がある人は意味を自分で調べてみてください。

4、WallStreetBets この表現を知りませんでした。そのため最後のBetsがわからず。

5、hoovered up(を吸い込む) 見たことはあるが意味を覚えていなかった表現。hover(hooverと発音違う)と混同していたかも。結局これも単語力の問題でした。

6、inはandと聞き間違えました。後続のtouted as~が理解できていたら、間違えなかったかもしれません。

7、touted as(~と大げさに宣伝する)も意味がすぐにとれなかったため聞き取れませんでした。

8、vigilante(自警団) vigil(を見張る)を知っていたのでなんとなく意味はとれましたが、つづりは書けませんでした。

ということで、私が聞きとれなかった原因はほとんどが単語力知識力です。

英語が聞きとれない原因は学校の授業が悪いからと思いこんでいませんか。実は違うかもしれません。単語力と知識力があれば、もっともっと聞き取れるようになるはずです。

自己肯定感に逃げるな

最近はやりの「自己肯定感」という言葉には罠がある。罠、なんていうと大げさかもしれない。でも私、この「自己肯定感」という言葉が好きではない。なんでこの言葉がこんなにはやっているのだろう。

なぜ好きではないのか、それは、自己肯定感の高低を言うことで、あらゆる問題を「自己肯定感」に責任転嫁している気がするからである。

1、仕事で成果が出ない → 自己肯定感が低いから

2、人付き合いが下手 → 自己肯定感が低いから

3、新しいことに挑戦できない → 自己肯定感が低いから

だったらもしかして、

4、不登校 → 自己肯定感が低いから?

5、イライラする → 自己肯定感が低いから?

6、貧乏 → 自己肯定感が低いから?

7、仕事がない → 自己肯定感が低いから?

8、朝寝坊 → 自己肯定感が低いから?

なんて思っている人はいないと思うが、まあそこまでは思わなくても、うまくいかないことはぜーーーーーんぶ自己肯定感が悪い! 私に起きる悪いことは何もかも自己肯定感の欠如のせいだ! と思い始めている人が多いのでは。だって自己肯定感が高いとされている人は、要するに社会的な成功者でしょ。ということは成功しない=自己肯定感が低いということにならないか。

上の1~8はすべて、自己肯定感とは無関係である。

1は自己肯定感が低いからではなく、努力が足りないからです。

2は自己肯定感が低いからではなく、内向的な性格だからです。悪いことではありません。

3は自己肯定感が低いからというより、できる自信がないから、できる実力がないから、リスクを恐れるからです。

4は様々な要因が絡んでいるので一概に言えません。自己肯定感は関係ありません。

5は何かが思うようにいかないからです。自己肯定感は関係ありません。

6は仕事をしていないか、浪費家だからだと思われますが、ほかにも理由があるかもしれません。自己肯定感は関係ありません。

7は景気・能力・タイミング・動機などの要因が絡んでいます。自己肯定感は関係ありません。

8は寝るのが遅いからです。自己肯定感は関係ありません。

要するに「私は自己肯定感が低い」と言うことによって、根本的な原因から目を背け、解決から遠ざかっているのである。真の原因(うすうす気づいている)を見たくないから、「自己肯定感が低い」という言葉に逃げているだけなのである。問題を直視して、具体的に解決に取り組もうとする人は、「自己肯定感」など考えたこともあるまい。

私自身が自己肯定感が高いか低いかを考えたときに、まずそんなことを考える意味がわからない。私の性格は前向きだから、仮に「自己肯定感が高い」としてみよう。でも、だから何? と思ってしまう。私は同時に内向的で本音を言えない面もあるので、逆に「自己肯定感が低い」としてみよう。でも、だから何なのだろう。そんなことを言っていても何も解決しない。 例えばこの性格を変えたいと考えたとして(別に変える必要はないと考えているが)、「もっと多くの人に話しかけてみよう」「飲み会に参加してみよう」「自分から遊ぼうと声をかけてみよう」と思うだけで、そこに「自己肯定感」が介在する余地はない。そんな概念をいれる必要が全くない。できないなら努力してできるようにするだけである。「自己肯定感は低い」は、努力したくない人の言い訳に聞こえる。

 

ほめるなしかるな

アドラー心理学が大人気だが(もう人気終わった?)、そこに子育て論がある。「ほめてはいけない」「叱ってはいけない」というものである。

アドラー心理学の基本が、他人の課題と自分の課題を分けるということなので、子供の課題は子供のもの、だから賞賛も叱咤もいらない。ただ受け入れるだけでよいということだ。

私は子供に対し賞賛も叱咤もよくするが(感情に任せて……)、たしかにどちらも本来不要のような気がしている。

育児書にはよく、子供には「すごいね」「えらいね」という言葉をかけてやるべきだと書かれているが、「すごいね」「えらいね」ってなんかうそくさく、しらじらしくて言い慣れない。なんだかえらそうじゃない? 心から「すごい」と思えることならつい言葉が出てしまうのでよいのだが(子供の能力は本当にすごいので、心から「すごい」ことはしばしばある)、別に大してすごくないこと、ひらがなが書けたとか、でんぐり返りができたとか、に対して「すごい」と言うのは違和感がある。でも子供が「すごいでしょ?」と言ってくるので、結局「すごい」と言わされるのだが……

叱咤に関しても、私が何らかの原因でイライラしているときに怒ってしまうことが多いので、私が自分の感情をコントロールできていれば叱咤などあまり起きないのだと思う。間違ったこと、正すべきことについては落ち着いて訂正したり、諭せばよい。

子育てにおいて一番大切なことは子の自立である。子供が自分で自分の課題を解決できるように導いてやることが最も大切。賞賛・叱咤は自立を阻害する。賞賛ばかりしていると、子供は何でも賞賛目的でするようになってしまう。叱咤が多いと、叱咤がこわいからやめる、叱咤されないところでは従わないようになる。初めはそれでもよいのかもしれないが、いずれは自分で、善悪や正否を判断できるようにならなければならない。親が子どもを矯正するのではなく、自分で正しい方向へ進むように促す。

自分にそう言い聞かせて、今日もほめないように、しからないように努めよう。